株式会社大昌工芸

Works 施工実績

企画展との相乗効果を狙った、AR型水族館ツアー

ソラ水族館 in 奥田元宋・小由女美術館

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開催期間

2024年9月21日㈯ ~ 9月23日㈪

イベント会場

広島県三次市東酒屋町10453-6
奥田元宋・小由女美術館
https://www.genso-sayume.jp/

主催

大昌工芸株式会社(自社開催)

当社担当者

■イベント企画 : 古田 隼一
■会場設計・設営 : 古田 隼一、小笹 英己

事例概要

『ソラ水族館』は、サングラス型のARデバイスを装着して楽しむエンターテインメントコンテンツであり、現実世界と仮想世界が溶け合う、少し未来の水族館ツアーを体験できます。 今回のイベントは、予てより展示等で協力してきた「奥田元宋・小由女美術館」様のスペースをお借りし、当社が主催者となって開催しました。 期間中、美術館では金魚をモチーフにした作品を扱う企画展も開催されていました。ともに水生生物を題材としているという共通点に着目し、企画展を目的に訪れた人に『ソラ水族館』をアピールすべく、誘導・集客の方法を検討していきました。

課題

企画展目的の来館者をイベントスペースに誘導すること。 『ソラ水族館』を体験してもらい、来館者の満足度を向上させること。

会場の概要と特性

今回のイベントは「奥田元宋・小由女美術館」の“ロビー”をお借りして開催しました。会場設計にあたり施設のフロアマップを俯瞰した時、上記の“ロビー”には良い点が2つ、良くない点が1つあるとわかりました。 良い点のひとつ目は、”ロビー”が総合受付の向かい側、通路を挟んですぐの位置にあるスペースということです。美術館を利用する場合、常設展・企画展を問わず、すべての利用者はこの総合受付でチケットを購入・交換する必要があります。つまり、美術館の利用者は必ず“ロビー”の近くまで来ることがわかりました。 そしてふたつ目は、常設展展示室の出入り口に接しているということです。この施設の中に、常設展展示室の出入り口は一つしかありません。つまり、常設展の利用者は必ず“ロビー”を目にするということがわかりました。 一方、良くない点として挙げられたのが、”ロビー”と企画展展示室が離れているということです。 企画展展示室の近くにサブエントランスがあることも相まって、企画展を楽しんだ後、”ロビー”へ戻ってくることなく退館してしまう、ということが考えられたのです。 奥田元宋・小由女美術館様が公開している資料において、入館者数は企画展の方が多いとがわかっていたため、より多くの来館者をイベントへ集客するためには、企画展目的で訪れた人をいかに誘導するか、ということが大きな課題となりました。

会場設計・設営のポイント

“美術館を訪れる大多数の方は企画展を目的にしている“。この事実をベースに考えた時、今回は施設内でのタッチポイントが3回となるように”立て看板”を配置しました。 場所は、総合受付の向かいにあるイベントスペース=ロビーの入り口に1セット、企画展展示室の出入口近くに1セット、合計2セット設置しました。 1回目のタッチポイントは、チケット購入のために総合受付を利用するタイミングです。ここで、イベントを開催していることを伝えます。 2回目のタッチポイントは、企画展展示室に入る前のタイミングです。1回目のタッチポイントから時間は経っていませんが、接触回数を増やすことで印象に残りやすくするための工夫です。 3回目のタッチポイントは、企画展を楽しむという目的を果たし後のタイミングです。ここで、イベントの存在を思い出してもらい、改めて体験するかどうかを検討する時間をつくりました。 以上の3段構えによって、企画展を目的に訪れた人に『ソラ水族館』の喚起とイベントスペースへの誘導を行いました。 事前に美術館から告知していただいたこともありますが、ファミリー層やカップル層を中心に3日間で250名ほどに『ソラ水族館』を体験してもらうことができました。

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